プロジェクト
農業と哲学を組み合わせて壮大なプロジェクトを実現
地球力学の研究と風水の原則からインスピレーションを受けて、ワインセラーの形、素材、色、展示を決定し、ワインセラーのプロジェクトを実現しました。
土地の自然な傾斜により、重力のみを利用した「落下」型の醸造を可能にする4段階構造を開発しました。
物理的な力学によるブドウの変形を防ぐこの醸造法では、ブドウへのダメージを防ぎつつブドウの官能特性を維持することができます。
製造活動の核となるこの建物の外装は、土壌の色を思わせると同時に強さと情熱と集中を象徴する濃厚な赤色です。建物の両側には大きなガラス窓があり、日の出から日の入りまで日光が入るようになっています。
この日光と明るさを増幅させる壁の温かい黄色によって、人間の心身の健康状態に対する本質的なエナジーの源である天然光が得られるのです。
入口は、日の出を考慮して東向きで高い位置に配置されており、下層に続く大きな歩道がついていて開放的な設計になっています。
素材は、木造の地下貯蔵室からセメントと木でできた醸造用のたらいに至るまで、可能な限り天然のものを使用。
「バリックセラー」により新しい詩的な側面が生まれます。まずは赤色。壁全体から地面にかけてのつながりを再形成します。室内の中心部は、電磁場と静電界の放電に使用するプローブを通じて地面に直接つながっている土の上にある穴です。樽の中で完全な熟成を実現できるよう、温度と湿度は常に監視されています。さらに、外部につながる開口部のシステムと、そして、ワインセラーの近くに森があることで、自然通気が確保されています。